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2011-09-09

第715夜 『野生の王国』編.3 カラオケ

ちょっと間が開いてしまったけど、カイジの話しの続き。

そんで、ある日の深夜バイトをしているとカイジが遊びに来た。

深夜2時位で仕事もなくバックルームでだべっていた

それでもたまにお客さんがレジに来るので、対応したりしていたが、まあヒマだったわけ。

そしたらカイジが帰り際に突然、『ねえ、DIVAくん、今から1人でカラオケ行きたいだけど500円ちょうだい』と言う

500円…今からしたらたかだか500円だけど、その時のクソ貧乏だった俺には貴重だった。

と、言うか給料日前で財布に500円しか入っていなかった。

だからないよって断ったらカイジはちょっとしょんぼりして帰っていった。


その姿見てちょっと後悔した。

たかだか500円を後輩に奢ってあげられない先輩って…情けなかった。

そんな事思いながら仕事していたら30分位してカイジが戻ってきた。


カイジ『こんな時間じゃ行くとこないね


しばらくまた話しして俺はカイジに500円を渡した。


俺『やるよ』


カイジ『マジでDIVAくん、ありがとうカラオケ行ってくる


カイジは大喜びして走っていった


それからさらに1時間くらい経ってまたカイジが戻ってきた。
さっきと違って落ち着いたテンションだった。


俺『歌ってきたか?

カイジ『ありがとう。気持ち良かった


俺『そうか


カイジ『DIVAくん、俺知ってんだけど…さっきの500円、最後の500円でしょ?』


俺『…』


カイジ『なけなしの500円俺にくれたの知ってるよ』


俺『知っててたかったのかよ(笑)』


カイジ『どんな反応するのか見てみたかった。ごめんね。でも、俺はDIVAくんは信頼できるって分かったよ!だからDIVAくんに渡したいものがあるんだ


俺『?何?』


カイジ『仕事終わったら迎えにくるから家きて


俺『はあ?まあいいけど…』


カイジ『じゃあ、後で!』


そう言ってカイジは走り去っていった。



?渡したいもんてなんだろう?

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2011-07-12

第703夜 『野生の王国』編.2 イタリアンエスケープ

このカイジは俺の2コ下だった。

出身地は俺と同じ静岡県。専門学校も俺の卒業した音楽専門学校で、共通の話題も多くすぐ仲良くなった。

見た目は普通の男だったけど、仕事をしている時も変な奴だった

例えば品だしなんかをするときはパントマイムなんかしながら、時にはマイケルジャクソンのようにムーンウォークで品だしをしたりする(笑)

店の中でスケボーをやる。

レジ打ちの時は良くお客さんに話しかけていた。
それも決まって若いお姉さんばかりなんだけど、会話の意味が分からない


カイジ『777円になります。おめでとうございます


客『……?』


カイジ『777ですおめでとうございます


客『で?それが何か?』

カイジ『…?777ですよ?』


客『だから、777円だと何かあるんですか?』


カイジ『別に何もないです』


客『…ばかじゃない…』

こんな具合に会話がまったく噛み合わない(笑)


後でカイジはボソッとつぶやいてた。

『ちっ…夢のねー女だぜ…ねぇ、DIVAくん。』


いや、俺にもまったく意味わかんねーから


変人度満載のカイジだったが、なかなか話しは面白かった


コイツは中学生の頃、尾崎豊にかぶれて家出を繰り返していた。

家出するたびに警察や親に捕まったが、懲りることはなかった。


カイジは思った。


『どこに行けば本当の自由を見つけられるのだろう?遠く…もっと遠くへ…大人達の手の届かないくらい遠くへ行きたい…』


中学3年の夜、まさに15の夜にカイジはまた家を飛び出した…自由を求めて…







なんとイタリアまで(笑)


中学生のカイジは家出して1人でイタリアまで逃げてしまったのだ


あんまりぶち抜きすぎて逆に凄くね?



まあ、事の顛末は2週間ばかりイタリアをうろついて現地で原チャリだかバイク盗んでノーヘルで乗り回してたところを警官に職質されてあえなく御用となり、強制送還されて帰ってきたのだった


何とも楽しげな男だ


しかしカイジの真骨頂はこんなもんではなかった。

この後、俺はそれをよく知る事になるのだった…
2011-07-11

第702夜 『野生の王国』編.1 浦安のグル

さて、悪魔を憐れむ歌編の後日、21歳くらいからお話をはじめましょう
その頃、音楽専門学校をでて俺はあるコンビニでバイトを始めた。

この専門学校時代も愉快な仲間達とのエピソードは多い。ミサイルみたいな名前の暴走族と揉めたり、横浜の山下公園で“カップル狩り“などをする奴らが多発していたので、そいつらを狩りに仲間と“カップル狩り狩り“に行ったとか(笑)

そこらはまた機会があったらお話しよう
まあ、ロッカーとか言ったって所詮は人の子、生身の人間であるわけだからお腹は減るわけで、霞を食って生きるわけにも行かず、とりあえずバイトをした。

コンビニにバイトしたのはまず、時給がよいのと仕事が楽なこと、それからご飯が食べられたからだった。

週3日も夜勤に入れば16万円位になったし、+廃棄の食べ物なんかももらえた。

そこで後輩として入ってきたのが杉山カイジだった。

後に俺たち仲間内では“グル“とあだ名された男である。

コイツがめちゃくちゃ変わっていて面白い男だった
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