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2009-02-17

第40夜 仙台へ 初代KEV号誕生

さて、高校時代のバンドKEV-KICK・LAWの前身、「ウンコマンブラザーズバンド」を復活させようと思いついた俺たちはまず機材と車の調達にはいった。

石巻の近くの中古車屋に行った。

一番安い車を探すと

スバル「レックス」が25万円だった。
ひろしはレックスを即買いした。
コレこそ初代KEV号として俺たちにこき使われた軽自動車だった。

それにしてもタフな軽だった。
いかつい男どもを満タンにのせて各地を飛び回った。
仙台、東京、静岡、山梨、熱海、浜松…

ヒデヒトの引っ越しの際などバックドアを開け、ベッドを運転席までぶち込み、その上にエイジゼンクツが「重し」として乗っかり湾岸道路を疾走した
軽のバックドアから1m以上もベッドを出しながら走るとパトカーがずっとついて来た。


東名高速では何度もボンネットから煙をあげて走った。

ついに変な走りとなったため、うちの工場に飛び込んで親父に見てもらうとタイミングベルトがブチ切れていた。

現在、自動車整備士の俺から言えばタイミングベルトが切れた状態では自動車の構造上絶対に車は走らない。
絶対にだ。

しかしレックスは走ってきた

絶対に有り得ないのに走ったのである。

そんな奇跡の車だった。


車を買うと次は機材だった。

ベースやちっちゃいアンプはあったが、当初から「東京ドーム」を想定していた俺たちは、大学の講堂に忍び込んだ。

そこにはなんかでっけースピーカーがあったからだ。

ナンチャンにも手伝ってもらってその他の機材も運びだした。

そして準備がととのったので、俺はひろしの上京を期待しなが仙台を後にしたのだった


仙台へ 了。
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2009-02-17

第39夜 仙台へ ラジオアワー

「ヒロシと

「タケヨシの

「おもしろおもしろラジオアワー


ついにラジオの収録がはじまった。
場所は宮城県石巻市



ヒロシ宅

……のユニットバス

(…ラジカセ持ち込み)

つーか、俺今、本名出したね

まーいーや、直すのめんどくせぇ


ちなみにこの「ラジオ」カセット、今だに所有している

セットリストを紹介しよう

1.ヒロシ&俺による軽快なトーク
2.弾き語り
「トゥルーラブ」(うた ひろし) 「十五の夜」(うた ひろし、セリフ 俺)
「スタンド バイ ミー」(うた 俺)
3.軽快なトーク、お便り紹介

4.弾き語り(オリジナルソング)
「ネコマニア」 (未収録 俺)
「VK」 (未発表 俺)

5.悩み相談室『聞いてくださいDIVAさん

6.弾き語り(オリジナルソング)
「セックスレスライフ」(未発表 ひろし)
「マジに君のこと…」(未発表 ひろし)
「sexsexsex」(未発表 ひろし)

7.エンディング


……

こんな俺たちムゴくね?


花も盛りの19歳の男子2人が、ユニットバスのクソ狭い便所で汗だくになりながら深夜の3時にオリジナルラジオの録音………

皆さん、ちょっと想像してみ?


これ終わった後の虚しさ…


このテープ誰かに聞かれたら真面目に自殺モンの生き恥だよ


「なあ…ひろし……」

「……なに」

「俺らこんなんでいいのかよ」

「…………」

「おい、ひろしバンド復活させようぜ
東京に行こう人生は一度しかないんだぜ


ひろし「

もしかしたら、KEV-KICK・LAWのDIVAとダム"ヒロシ"インケイガンはこの時生まれたのかもしれない……
2009-02-16

第38夜 仙台へ 汚点

ヒロシの家が一通りかたずいた

自分の寝どこも確保でき、すごいきれいにした部屋は快適だった。
ちょうどこの期間に発売されたガンズの「スパゲティインシデント?」を聴きながら過ごした。
たまに仙台の街にくり出してはヒロシの友達のナンチャンとカラオケに行った。

ナンチャンは本名は忘れたが、街角でウッチャンナンチャンのナンチャンに間違えられるほどナンチャンに似ていた(マジ)

でも本人は江口洋介に似てると言い張っていた(笑)

実は俺はすごく記憶力がいい。
この時カラオケで俺が歌った歌も覚えてる
B'zの「裸足の女神」だった。


一週間ほどそんな風に遊びくらしていたらさすがに俺もヒロシも飽きてきた。

俺、「ヒマだな~なんか面白い事ない?」

ヒロシ、「ないね」

俺、「あいい事思いついた!」

ここで俺は後に俺たちの人生の汚点の一つとなる提案をしてしまう…




「ラジオの収録でもするか
2009-02-16

第37夜 仙台へ ヒロシ&キャンベル

ヒロシはキャンベルと高校の時に出会って付き合いはじめた。
高校生の頃の2人は俺にはとっても仲睦まじいカップルな見えた。

ちなみにキャンベルは俺達が勝手につけたあだ名で本名ではないし、もちろん外国人でもない。


身内びいきではないけど、ヒロシはかなり男前だし目立つタイプなので女の子にはモテていたと思う
しかし、彼はキャンベルの事はかなり好きだったみたいで俺の知る限りその時は他にちょっかい出したりはしてないと思う


2人はいつもラブラブで2人でいるときは話しかけるのすら遠慮したほどだ


しかし高校を卒業するのと同時に2人の運命は分岐していく。
ヒロシは仙台に、キャンベルは東京へと行くことになったのだった…
いずれは結婚をとまで考えていたヒロシはキャンベルとの遠距離恋愛を固く誓いあった。
どれほどに純粋な思いだったのだろうか


(いつか結婚する…)

ヒロシはその一心で仙台の片田舎の生活を頑張った。

少しでもお金に余裕ができると東京にきて俺の家経由でキャンベルのアパートに通った。

俺もその時は
(もしかしたらコイツら本当に結婚するかもなー)
なんて感じてた。


しかし、ある時状況は一変する
キャンベルからの突然の別れだ

しかも意味不明な理由の


今のダム"ヒロシ"からは想像できないが、彼はとてもあきらめがつかないようで何度も何度も食い下がった。

端から見ても惨めでみっともないくらいあきらめが悪かった。
そのうち

「しつこい

とまでキャンベルは態度に出すようになった。

通りがかりにキャンベルの乗ったバスとすれ違ったヒロシはダッシュでそのバスを追いかけたこともあった

人間、いくらバスを追いかけたって所詮は生身。
自動車に追いつけるハズがない……



ハズなのに彼はバスに追いついて乗り込んだ。
いったいドンだけの根性と執念だよ

だがついにあの一言を言われてしまう


キャンベルが言った別れの理由の最後のひとこと





「つーか、最初から好きじゃねーし」


ヒロシの心はこの瞬間、バキ
と折れてしまった。


彼はこの後、ダム"ヒロシ"インケイガンに生まれ変わるまで、数年間を廃人として暮らす。

何人も彼女を作ったが、二度と別れ際に往生際が悪くなる事はなかった。
いつも別れを告げられても

「そう」

その一言で終わりだ

ダムになった今のヒロシの心もまだ折れてしまったままなのかもしれない。



後日談を書こう

二十代の中盤に地元のゲーセンにヒロシと行ったら、俺はばったりとキャンベルと会ってしまった。
ヒロシはちょうど『ダンスダンスレボリューション』を踊っていた

俺がヒロシに

「おい、ヒロシ…キャンベルがいるぞ。」


と声をかけたが

ヒロシは何も答えなかった。

多分、俺が気づくよりずっと早くヒロシは気づいていたんだと思う。


無心にダンスダンスレボリューションを踊り続けるヒロシの後ろ姿を



とても「美しい」と感じた
2009-02-16

第35夜 仙台へ 落ち武者の生活

何しろ風が強かった。

油断すると吹き飛ばされそうなくらい風が強い

ヒロシから道中聞いた話だが、この風にとばされて橋からチャリンコごと落ちた人もいたそうだ。

歩いてくる人はみんな体を『く』の字型に曲げて飛ばされないようにしている。

めちゃくちゃ寒い。


15分くらい歩いてひろしのアパートに着いた。

扉を開けるとそこは

「……ゴミ?」

つーかまさにゴミ集積場みたい感じだった。
散らかってるとかのレベルではない

もはやベッド以外何も分からないくらいヒドかった。

俺は部屋とか散らかっていてもあんまり気にしないし、事実かなり散らかし放題だ。

友達や女の子の家でも全然散らかってるのは気にならない

「ま、適当に座ってよ」

と言われたけど、そんな俺が

「無理

と思ったくらいだから想像を絶する。


もう耐えきれなくて、俺は自ら掃除を始めた。


あのオシャレで綺麗好きのひろしが、ここまで廃人と化してしまった理由……


書かなければならないだろう

あのナオミ・キャンベルとの悲恋の物語を

(↑本人了承済み)
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DIVA KEV

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