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2010-07-14

第451夜 今は亡き受教院様.2

ウチのお祖父さんエピソードの続き。

まあ思い出せばきりがないから割とはしょっちゃいますけど、俺の知ってるだけでもかなりあります(笑)

今だに謎なんだけど、ウチのおじいちゃんはバスがすべてタダで乗れました。

何故?理由はまったくわかりません

普段は車に乗っていましたけど、たまに俺を連れてお祭りに行ったり所用とかでちょっと遠くに出かける時などはバスを使ってました。

そんで、バスに乗っても切符もとらず金も払わず降りる時に一言、

『ありがとー

と言うだけでした。

バスの運転手も

『どうもー

と言うだけでしたから、本当に良かったのでしょう。

ある日疑問に思って、『なんでお金払わなくていいの?』
って質問したら

『俺はバスはどこまで乗ってもタダなんよ』と笑ってました。


まったく答えになってませんが、当時の俺は納得したもんでした。


あと近所や仲間うちのモメ事もよく持ち込まれました。
モメている人同士が喧嘩しながら入ってきて、お祖父さんに聞いてもらうわけです。

ところがウチのおじいちゃんはたいへん無口な人なので、何も話さない
それでも一生懸命、当人たちは訴えるわけ(笑)

そのうち言いたい事言い尽くして和解するんだけど、それでもお祖父さんは何も話さない(笑)

最後に当人達が『親父さん、ありがとうございました』

と仲直りして帰る時になって

『そうか。まあ、仲良くやりなさい』

と言うだけです。

つーか、なんもしとらんやんけ!

などと思わず突っ込みたくなるんだけど、当人達はなぜだか納得して後日にお礼に野菜とか持ってくる位だから効果はあったのでしょう。

さらにエピソードを一つ。
小学生位の時にウチの前の道路を広げバイパスを通し、地区の再開発をする話が市政で持ち上がった。
再開発は良いのだけど、ウチを含む17軒の家が立ち退きを迫られた。

まあ、ウチのおじいちゃんは反対ではなかったらしいんだけど、他の16軒は市に猛反対をした。

みんな何十年とそこに住んでいる人達だから、気持ちは分からんでもない。
そのうち強制退去と言う話に強引に持って行かれそうになってきた。

市としても計画は80%くらいは進んでいて退くに退けない。

そこでウチに近所の16軒の人達が集まりお祖父さんに相談を持ちかけたわけ。

お祖父さん、無口だからあいかわらず何も言わない(笑)

何時間もの話しあいの末、お祖父さんは口を開いた。

『明日、市長と担当の人をここに呼んでください。』


明くる日、市長と何人かの職員がウチにやってきた。
16軒の方々も勿論控えている。

お祖父さんはこう言いました

『ここに道路を通してより良くする事は良いことです。でも私はこの家が気に入っているし、近所の人達が好きだし、友達が建ててくれた大切な家です。お上の言う事に逆らうつもりはありませんけど、この人達とコレから移る先に同じ家を同じようにみんなに建ててください。そうでなければ私は死んでもこの場所から動きませんよ。』

しばらく市長は目を閉じて考えた末、

『わかりました。道路の件はあきらめます。

と折れました。

なぜ簡単に折れたのかはまったく分かりませんが、俺も静かなお祖父さんから凄まじい気迫を感じたのは確かです。

近所の皆さんが一斉に喝采をあげたのは言うまでもありません。

こん時ばかりは、俺も『なんてカッコイいんだ!』と誇らしく思ったものです

数年後、その道路計画は場所を大幅に変更して行われました。
だからいまだにウチのまわりは田舎なんです

しかし!お祖父さん、カッコイい話しばかりではないのですよ

そりゃあ失敗談もありますわ。

次回はその辺の話しを含めておおくりしましょう

さらには『女傑』と呼ぶに相応しいお祖母さんも登場して合わせ技で行きますか

やっぱりお祖父さんの話しは長くなる気がしただよ



またねー
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2010-07-13

第450夜 今は亡き受教院様


えーっと、また変な時間に起きました

暇なんでブログでも書きます(笑)

さて、上の写真をご覧ください

普通のバス停です。

が、自分にとってはちょっと面白いバス停です。
何故かと言いますと、このバス停、俺の実家のバス停だからなんです(笑)
要するに名前が家の名前なんですね

意味分かんない?

だから、バスに乗るとアナウンスで

『次は○×前~』ってアナウンスが入りますけど、それもウチの名前です
だから例えば俺が高橋さんなら『次は高橋さんの家前~』

鈴木さんだったら『鈴木家前~』

みたいなもんですね

正確には屋号なんだけど、幼い頃から俺も屋号で呼ばれてきたので、苗字以上にそっちの方が親しんでおります。

佐野なんて苗字、宮には本当に多いけど、屋号で言われたら実はかなりの人に一発で素性がバレます
だからあえて伏せ字で教えませんけどね

で、なんでバス停になるほど有名なのかと言いますと、まあウチのお祖父さんが有名であらされたらしいです。

お祖父さんをよく知る長老達曰わく

『宮の名物男』
『仏のタケちゃん』
『○×(屋号)の親父さん』
『ブッコミのタケ』


数々の異名を持っておったそうな

まあ、俺にはただの激甘おじいちゃんだったけどさ

職業は自営で店やったりサラリーマンやったり普通だったはずなんだけどさー

とてもエピソードの多いおじいちゃんでした。

普段はとても無口で物静かな人でしたけどね、時折俺でもビックリして
(この人オカシイんじゃねぇか?)
と思うような人でしたよ。

例えばこんな事もありました。
かわいがっていたウチの犬がひょんな事から間違えで保健所に連れていかれた事がありました。

保健所に連れていかれたなどとは知らない俺達は一生懸命さがしますが見つからない。

そしたら近所の人が駆け込んできて

『親父さん!犬!保健所につれてかれたみたいだぞ!』

と言いました。

するとお祖父さん、キッとキツい目つきになるや丸太ん棒を手に持つとトラックに飛び乗り、なんとそのままトラックごと保健所に突っ込みました!

保健所の職員はたまげた事でしょう(笑)

そして丸太ん棒を持って車から降りると一言。

『犬』

保健所にもお祖父さんを知ってる人が何人もいたのですぐさま対応に出て奥に通されると、ウチの犬だけ立派な1人用のオリに入れられておりました。

保健所の所長が

『いや、まさかとは思いましたが親父さんの犬だと思って保護しておりました!』

と言ったら

コロリとご機嫌になって
『そうか

とご笑顔で帰ってきました。
保健所は玄関メチャクチャにされたのになんの請求もなく、今だったら三面記事でパクられたと思いますが、当時はなあなあですんでしまったんですね

あと俺が原因なんだけど、保育園に行っていた頃当時から学校嫌いの俺は毎朝グズを垂れてサボろうとしました。
もうそりゃあ暴れまくりまして、保育園脱走も度々だったのですが、あまりに毎朝の事で遂におじいちゃんはキレました。

そして木刀片手に保育園に乗り込んできました。そして『先生』を一喝!

『お前らの教育が悪い!


え~


さらに理事長先生や園長先生を一列に並べお説教

あげくの果てに
『ウチの孫が保育園を嫌なあまりヒキツケでもおこしたらどうするつもりか!
って、どんだけモンスターペアレントだよ!


幼心にもとんでもない言い分だと思い、平謝りに先生に謝る俺、お祖父さんに平謝りに謝る先生方という奇妙な光景が出現したものでした。


結局、身内のものが何人もなだめに来てやっとお帰りになられたのですが、俺が家に帰るとお祖父さんは
『お前は何にも悪くない嫌なら保育園など行かず、ずっと家にいなさい。』

などと、良い笑顔で言ってきましたが、
それ以来俺は真面目に保育園に行くようになりました。

何せ次にゴネたら、この爺さんの事じゃあ火炎瓶くらい持って現れそうだし…

この2つでも分かるように、法律的にはともかく身内や仲間にはちょっと異常なくらい強烈な愛情のある方でした。


ちょっと長くなったので、他のエピソードは次の夜に書く事にして今日は寝ます


何しろ今現在までバス停にその名前が残るほどの爺様なんでもう少しエピソードや人となりを紹介してみたいと思うので
じゃあ、また次の夜に

2009-10-19

第261夜 スーパーボウル子ちゃん

世の中にはいろんな人がいるけど、まれに女の子の中に『スーパーボウル子』ちゃんなる人種が存在します。

どんな人種かというと、一回跳ね上がるとまるでスーパーボウルのように「どこに飛んでくか」「ドコまで飛んでくか」分からない突飛な女の子の事です。
しかもかなり想像を超える距離で


俺の人生でスーパーボウル子ちゃんと呼ぶにふさわしい人間には三人出会いました。

その中で"元祖"スーパーボウル子ちゃんと言える人がいました。
俺のダチの彼女でした。
ちなみにスーパーボウル子ちゃんというのは彼が命名した名前です。

そのスーパーボウル子ちゃんはダチと当時同棲していたんだけど、ホントにそのあだ名に恥じない?人でした。

まさに自由人というか…

例えばダチが家に帰ると知らない外人さんが7~8人いて(しかも全員男)ドラッグパーティーが開催中であったり、そのまんま外人達とドライブに行ってしまったり、あげくの果てにパキスタンだかイランだかにそいつらと放浪の旅にでてしまったり。

その外人さん達など六本木の公園に住んでる家無き多国籍軍だったりするんです。

もちろん彼氏の言葉など聞きはしない。
最終的には俺のダチと別れて、その外人さん達と長野の廃温泉買い取って"レイヴ温泉"を作ったのだけど、もともと経営など素人なのでソッコーで多額の借金を背負ってしまいました。

当然外人達は全員ドロン

彼女一人で借金を背負い、地元の愛知に帰って行きました。

性格はとても面倒見が良くて、俺がプチ家出をした時にはダチとボウル子ちゃんの下北沢のアパートに二週間ほど匿ってもらいました。

ボウル子ちゃんは地元に帰って、今でも飛び跳ねているのかな…

ふと、何年ぶりかに思い出した夜でした
2009-03-08

第130夜 八戸のゴンさん

夜も0時くらいだった。
上京中だったベースのひろしと俺の部屋でバンドの構想をねっていたら

ドンドン

ドンドン

ドアを叩く音がした。

「DIVAちゃん、DIVAちゃん助けて…」


誰だろ?


ドアを開けたら友達のゴンさんが立っていた。
ゴンさんはジャニス・ジョップリンを彷彿させる女の子だった。
ドアチェーンをハズすと

ダッっと部屋に入って隅の方で毛布をかぶってしまった。

「どしたのゴンさん?」

たずねたら

「今、そこで変質者に襲われそうになって…」


「なぬ

「マジで?ー」


ひろしもビックリした。


変質者許すまじ!

とひろしと2人で退治に出た


いきなり戦闘になる可能性が高いので、ひろしも俺も鉄板入りのブーツを装備した。

十代の我々の思考はいたってシンプルだった。

一般の人を殴る→捕まる。

悪者を殴る→誉められる。

…なんと愚かな(笑)

2人で手分けして小一時間ほどぐるぐる捜したが、それらしき人間は影もなか。

うーん


首を傾げながら戻って来ると

ゴンさん、俺の部屋でお茶飲みながら
「あ、いなかった?(笑)」


みたい感じだった。

こんな事もあった


またひろしといたある日だが、ゴンさんが相談があると言ってきた。

何かと行きつけの茶店で話しを聞くと

「実は昨日、テルちゃんに襲われそうになって…」

などと言ってきた


「はあ

まさか仲間のテルがそんな事する訳ないと思ったが、一応帰ってひろしに意見を聞いた。
そしたらひろし、

「テルがレイパーいくら何でもそりゃあねーべー(笑)」

と爆笑していた


ま、一応テルを諭そうと思って呼びだした。

「テル…いくら何でもいかんよ」
「は?何が?」

「いや…あの、いくら困っていても無理やり手を出そうだなんて…な

「は?誰に?」

「ゴンさん」


「ちょーっとまったーーーいくらなんでも俺だって相手選ぶって



ゴンさんは少し狂言ちっくなところが多かった。

あとすごいヒステリックというか癇癪もちだった

あるバンドでボーカルをやっていたが、気にくわないとライブの途中でもマイクぶんなげて帰ってしまう事もしばしばで、なかなかのロッカーぶりだった。

腰まであるロングの髪にパーマをかけ、キャップを目深にかぶりサングラスをかけて歩くMA-1姿のゴンさんは女の子とは思えぬ貫禄があったなぁ(笑)

ピアノが上手だったから一度KEV-KICK・LAWのヘルプでピアノを弾くという話しもあったが、結局一度もスタジオには来なかった。

いつもいつもなんかに追われてるように焦っていた人だった。


数年後、俺の実家の方にゴンさんから本が送られてきた。

手に取ってみると

「すべての人に幸福と平和を」

みたいなタイトルの宗教の勧誘本だった。

もちろんそのままゴミ箱にすてた


いくら祈っても願っても一度もかなえてくれないばかりか、いつも最悪のかたちで裏切ってくれる神仏になんぞ俺はまるで興味がない。

神様や仏様はそれぞれの人の自分自身の中にしか存在しないもんだ。

ま、それでもゴンさんがそういったものにすがって救いをえられたなら、それはそれで良いことじゃないか

純粋に俺に対してそのおっそわけをしてくれようとしたその気持ちだけいただいておこうと思った。
2009-03-06

第123夜 ショウちゃん 補足 裏切りの結末

ああ、書き忘れた。

俺を裏切った幼なじみのその後だ。
実は現在はとても仲が良い。


その事件の後、当然関係は。絶縁した
俺は絶対許すつもりなんかなかった。

だけど東京から地元に帰ってきて一年ほどしたある日、突然俺を訪ねてきた

そして深々と頭をさげてあの時の事を謝った

あれからずっと、年来の友達を裏切ってしまった事で自分を責めていたんだろうと思った

俺が帰ってきて、すぐに訪ねてこようと思ったらしい

だけど何度も家の前で引き返したんだそうだ。

10年近く、心のどこかに罪悪の気持ちをもったまま生きるとは苦しい事だ

普通、まーいいやで済ませてしまう人が大半だろう。または「所詮はその程度の関係」と自分を納得させる言い訳をするだろう。

だけど、そいつはやってきた。
勇気あるよなー

昔と違って、温和で自然な顔になったそいつ、いや彼の姿を見て、

いい男に変わったな

と感じた


俺は許した


それからつきあいだすと彼は本当に別人のように男の格が昔とはちがっていた。


よい男と再び仲直りできて良かったと今は思う。
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DIVA KEV

Author:DIVA KEV
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